東芝、ケータイ事業撤退!


東芝、現在では正しくは“富士通東芝モバイルコミュニケーションズ”ですが、とうとう東芝側が売却する形でケータイ事業からの撤退となります。盛者必衰の理です。東芝グループ全体からすると半導体なんかに経営資源を集中させた方がよっぽど効率が良いのでしょうか、それにしても寂しいものです。

ついこないだのWindowsPhone IS12Tの発表会にて富士通東芝の技術陣が一緒になって作った初めての商品。』なんてことを仰ってましたましたが、もしかすると最初で最後の製品になってしまうかも知れませんな。そもそも富士通東芝のケータイ事業統合はつい昨年、このブログを開始した頃の話だったように記憶しています。中の人達が気の毒です。WindowsMobile6.5を搭載したTG-01がドコモから出た時には『iPhoneのライバルが出たかも』なんて感じたのですが明らかなハズレだったようで、しばらくは厳しい戦いをしていたんでしょうな。

iPhoneばっかり使ってナニですが、自分は東芝のファンです。DynabookとかLibrettoも大好きなのです。東芝製のフィーチャーフォンを使っていたこともあります。家のエアコンも東芝の大晴快なのです。REGZAブルーレイなんて買ったばかりです。そういえばREGZAブランドのAndroidタブレット(メーカーリンク)がありますが、アレは継続するのでしょうか・・・

ついにケータイ市場も大淘汰時代の到来かも知れません。というかもう来てるんでしょうな。3年くらい前からビジネス誌などで『日本では人口に対してケータイを作るメーカーが多すぎる。』なんて記事をよく見かけたことがありましたが、そこへアップルを筆頭に海外勢力が押し寄せることによって事業が継続させることに無理が出てきたのでしょう。見事に淘汰されていっています。

かつて自動車業界で日産自動車ルノーと、マツダがフォード、三菱がダイムラーと提携したように、競争力を保てなくなってしまった事業の末路というのは悲しいものです。ここ数年で三洋電機(京セラがブランド継続)、三菱、東芝が撤退。そういえば過去にはPIONEERとか鳥取山陽なんかもありましたな。残ったNEC、カシオ、日立、富士通が合併・・・独自に事業継続しているのがパナソニック電工とシャープ、どちらも大阪の企業です。グローバルメーカーに負けず、逆に大阪発信で世界市場を食ってしまうような今後の活躍を期待したいと思います。現地雇用、現地調達、現地生産、現地消費なんて言わずに・・・頑張って大阪に雇用と税収をもたらせて欲しいものです。以上、大阪から愛を込めて。


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http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20110802-OYT1T01156.htm