RSS全文配信サービスと“Reeder”を組み合わせてオフライン的利用を試みる


現在ReederとSlylfeedがiPhoneRSSリーダースタメン争いを激しく繰り広げているところですが、両社の決定的な差は“オフライン利用”です。古株のBylineもですが、オフラインで利用できるというのは何といっても心強いものです。圏外時だけでなく、移動中なんかの通信が不安定な時にも大活躍するので自分のようなテザリング野郎にはうってつけなのです。
というワケで、今回は自分的にReederの唯一にして最大の弱点であるオフライン利用を強化してみたいと思います。


簡単に言うとRSSを全文取得できる外部のサービスを利用します。“まるごとRSS”というのが有名ですが、試したところ数時間単位の遅延が発生しまくり状態で使い物になりそうになく別のを探したところ、“Full Text RSS Feed Builder”というモノがあったのでコイツに期待してみます。


http://fulltextrssfeed.com/

サイトにアクセスすると、URLを放り込む欄と“submit”というボタンがあります、なんとなく何をすればいいか分かりますな。


試しに自分のブログのURLhttp://d.hatena.ne.jp/powersystems/を放り込んでボタンを押すと、http://fulltextrssfeed.com/d.hatena.ne.jp/powersystems/というURLが生成されました。コイツをGoogleリーダーに登録していくワケです。



iPhoneの“Reeder”でフィードの表示をしてみたところです。前者が通常版、後者が全文取得、なるほど確かに全文取得されています。


遅延がどの程度のものか計測してみます。自分のブログだけでは1日に1記事しかフィードが飛んでこないので、現在RSS登録しているサイトを何箇所か全文取得バージョンとして並行して利用することにしました。上記のURL生成作業を繰り返し、Googleリーダーの1フォルダ丸ごとを全文取得用にコピーを作ったカタチです。



そういうワケで1週間ほど全文取得と非全文取得を並べて運用しましたが、どうやら遅延具合はサイトによってそれぞれ異なるようです。上記のように必ず件数のズレが生じます。30分程度遅延のところもあれば、まるごとRSSと同じように数時間単位のところもありました。
あと、記事の表示もマチマチで、サイトによってはヘッダー部分しか取得できなかったトコロもあるようです。


で、自分がこれで運用できるかというと残念ながらNGです。RSSリーダーを利用するそもそもの目的の一つが“情報のスピード”なので、たとえ遅延が30分でも遅いのです。つまり外部サービスによって遅延ゼロ全文配信が可能になれば少し話しが変わってきますが。
今回の“Full Text RSS Feed Builder”を使う方法でもリアルタイム性を問わない情報であれば十分利用価値がありますが、今回は「そういう方法もある」というコトを知るに留まりました。



そして、Reederで全文取得しても画像含めてうまくキャッシュできないケースが多く、結局のところオフライン用途ではまるでダメなのが結論でした。餅は餅屋というコトで。


今回をもって、iPhoneRSSリーダー対決もそろそろ佳境を迎えた感じです。



Reeder
[¥250]
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