iPhoneの同期カレンダーをGoogleカレンダーからoutlook.comに移行した際のアレコレ


Gmailのプッシュ通知がiPhoneでできなくなる!”となって久しいのですが、影響はいかがでしょうか?
今回のエントリではiPhoneのカレンダー設定をGoogleカレンダー同期からoutlook.com同期に変更、及び既存データの移行で必要だった手順をご紹介します。半分自分の為の記録みたいなものですが。
設定から4日経過しましたが、結論的にはoutlook.comのカレンダー同期で快適に利用できています。


【そもそも】
iPhoneの『メール/連絡先/カレンダー設定』でGoogleアカウントと同期されている方って多いと思います。
何の為かってクラウド側のGmailGoogleカレンダーを、iPhoneのメールやカレンダーとリアルタイム連携させる為です。
こうしておくとユーザーはiPhoneでスケジュールを登録しようと、デスクトップからスケジュールを登録しようと、その情報を相互で共有できるワケですな。
自分は“TapCal”というカレンダーアプリに長らくお世話になってるのですが、このカレンダーアプリの多くはiPhoneの標準カレンダーを参照するようになっており、則ちそれが裏方でGoogleカレンダーと同期することで、ユーザーは特に連携を意識することなくクラウド側のカレンダーを利用できていたワケです。

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“TapCal”がアップデートでiOSカレンダーの同期に対応! - 酒と煙草と女とiPhone


そしてGoogleから今年、2013年の1月30日をもってExchange連携のサポートを終了することが通知され、それは実際に終了しました。
しかし、既にExchange連携の設定をしてあるiPhoneが使えなくなるワケではなく、新たに設定ができなくなったワケです。
自分は『じゃあ当面は自分は関係なく利用できるな。次のiPhoneに変える時が問題か・・・』と半分他人事の様に捉えていましたが、それはあっという間に他人事でなくなったのです。
iPhone5故障で新品交換された為です。
そのタイミングでメール、カレンダーのアカウント周りを設定し直すハメになり、見事Exchange設定できなくなりました。


先のエントリで書きましたが、プッシュ機能が恋しくてメールアプリは“Gmail”に切り替えました。
カレンダーについては暫くはGoogleカレンダー連携機能を持つカレンダーアプリで運用していたのですが、アプリ起動時、新規スケジュール登録時の自動同期などの機能もあってだいたい違和感なく使えていたのですが、やはりプッシュが恋しくなってカレンダーもプッシュさせたい衝動に駆られ、色々と方法を考えました。



その過程と試行錯誤は割愛しますが、決めたのが『メインのカレンダーをGoogleカレンダーを止めてoutlook.comに移行する』です。
なぜかって、デスクトップからアクセスするWeb版のoutlook.comのデザインが気に入ったからです。



【設定方法】

まず前提として必要になるのがoutlook.comのアカウントです。SkyDriveとかと同じアカウントですな。
ややこしいですがhotmailなりWindowsLiveの旧サービスの同一アカウントも同じ扱いなので使えるハズです。
自分はせっかくなのでメールアカウントとしても活用していますが、カレンダーしか使わないなら別に捨てアドレスのつもりでも構わないでしょう。
↓アカウントまだ無いなら作成しておきましょう。
Outlook.com - Microsoft free personal email


以下手順です。自分はMacを使って行いましたが、Windowsでもたぶん同じです。
ややこしくはありません。10分もあれば終わります。


1.Googleカレンダーからカレンダー情報をエクスポートする


右上らへんの歯車アイコンの『設定 → カレンダー → カレンダーをエクスポート』を選択します。
ダウンロードしたzipファイルを解凍すると拡張子icsのファイルがあり、コイツが移行する対象のカレンダーデータです。


2.outlook.comにカレンダー情報をインポートする

outlook.comのカレンダーにアクセスすると画面上部のメニューに“インポート”とあるのを選択し、さっきgoogleカレンダーからダウンロードしたデータを吸い上げます。
この時にカレンダーの色や名称は好みで変えておきましょう(後からでも変更できます)。
これで移行は完了です。自分は2008年からGoogleカレンダーを利用していたのですが、全データが移行されました。


3.iPhone側を設定する

『設定 → メール/連絡先/カレンダー』
今までExchange経由でのGoogleカレンダー同期を行っていたなら、それを解除する必要があります。

で、新たにoutlook.comを設定します。HotMailからの新規設定です。
既にoutlook.comのメール設定をされている場合はカレンダーをオンにするだけですな。



これで手順は完了です。
同様の手順で再びGoogle依存に戻すことも可能っぽいですな。
今までに登録してあるGmailのスケジュールを移行する必要がなければ手順3だけで構いません。
試しにMacからoutlook.comのカレンダーにアクセスして予定を追加すると、無動作で2〜3秒後にはiPhoneで起動しておいたTapCalのカレンダー上に予定が追加されます。予定の変更、削除も瞬時に相互に反映します。
全てはコレが自動か、同期ボタンをタップするかの違いの為の設定なワケですな・・・


さて、これでGmailGoogleカレンダーのプッシュ同期が解決されてあとはGoogleの“連絡先”です。
せっかくなのでGoogle依存をどんどん見直すのも良いコトかもですな。別にアンチではありませんが。
これはまたの機会ということで。