かつて存在した“iTunesPhone”


iPhoneがまだ誕生していない2005年、iPodNanoの影に隠れた非常にコンセプチュアルな製品がありました。その名も“iTunesPhone”といい、コンセプト製品でなく実際に発売された製品です。



2007年の初代GSMiPhoneの発表プレゼンの際、『革命的携帯電話』『大画面タッチ操作のiPod』『インターネット端末』の3つの製品を発表します・・・とか言いながらそれが1つのiPhoneという製品なんだよ、的なオチだったように記憶していますが、このiTunesPhoneはその3つの内の2つ『電話機能』『iPod機能』の2つの要素を持った製品です。ただそれはあくまでも“要素”であり、その後のiPhoneと比べるとスマートフォンとして製品の完成度やAppStoreなんかの取り巻く環境が大きく異なりますが、少し歯車が違えば大ヒットになったかも知れないような気がします。こんな製品が2005年に実際に発売したということは要注目じゃあないでしょうか。日本ではドコモがSH902iとかいってた時代です。


この製品はモトローラ製であり、アップル製ではありません。アップルというとマーケティングの上手い会社です。他メーカーからiTunesPhoneを発売させて市場の動向を探り、iPhoneの製品開発に活かしているのでは・・・なんて想像してしまいます。