“PC FREE”によってiPhoneの復元も楽になるのか想像してみたら色々落とし穴があった


iOS5によって今までのMac/PCを中心としたiPhoneから、iCloudを中心にしたiPhoneへと変貌を遂げようとしているワケですが、自分のよくやる(3ヶ月に1度くらいヤリます)“復元”も母艦無しにできてしまう・・・ということで認識OKなんでしょうか?

例えば今のUSB接続してiTunesから行なう“復元”だと、GoodReaderに保管してあるファイルも各アプリの設定内容も全て丸ごと復元されるのですが、この辺はiCloudから復元というのは難しそうな気がします。極端な話、「GoodReaderに10GBのファイルを置いておくとそのデータをiCloudが面倒見てくれるワケがない」という推察です。
iCloudが共有し、5GBの範疇とは“別”と見なしてくれるのはこのGoodReaderというアプリ自体の容量であって、ユーザーがGoodReader内に溜め込んでいるデータは5GBの範疇内になるのではないでしょうか?つまりこの例のように10GBもあるようなユーザー側のアプリ内データが存在する場合、「5G以上20GB未満なら年額○○ドル」的なiCloudの拡張を行なえばiCloud上に同期することができる・・・のでしょうか?

仮にそうだとして、次に「10GBものアプリを含む同期をクラウドから行なうとなると、SOFTBANKの3G回線なんて使えるワケがない」という懸念です。これは日本でソフトバンク以外がiPhoneの取扱いを始めても根本的には同じでしょう。現在のiOS4.3でも海外キャリアによってはテザリングもできるのですが、ソフトバンクは許可をしていません。より回線負荷のかかるiCloudは当然Wi-Fiトラフィックを逃すということが予想されます。そうなると一度買ったアプリ、楽曲データを「いつでもどこでも」再ダウンロードという感は薄れてきます。自分のようにiPhone以外で常時テザリング運用を行なっているとそうでもないのかも知れませんが、それでもイーモバイルのHTC Ariaでは実測で良くて2Mbps程度なのでコレで容量10GBのアプリデータの同期をしろというのも非現実的です。