イーモバイルでのテザリングにこだわる理由


何度か記事にしているイーモバイルテザリングですが、それなりの自分のコダワリがあるのです。通信速度、通信料金の2つのポイントからご紹介します。


【復習】テザリングとは
Wi-Fiテザリングのことを簡単に説明すると、スマートフォンをアクセスポイントとして、他の機器からネットワーク接続を可能にする仕組みのことです。自分の場合はHTC AriaというAndroidケータイのテザリング機能を利用して、イーモバイル網にiPhone3GSを接続させているワケです。
【1.通信速度の面】
まず、イーモバイルの通信はソフトバンクより速いです。少なくとも自分の実用範囲においては間違いなく速いです。ただし通信エリアはソフトバンクに劣ります(iPhoneのデータ通信をオフにするだけなので“通話エリア”としてはソフトバンクになるのが密かなポイントです)。比べるとドコモは段違いな印象です。イメージ的には下の表のような感じです。

キャリア 速度 エリア
イーモバイル
ソフトバンク
ドコモ

要するにイーモバイルソフトバンクは『速度を取るかエリアを取るか』の違いであって、決してイーモバイルが万能なワケではありません。そこに『Androidも使いたい』という願望と『HTC Aria』という端末の存在と、イーモバイルの『通話定額キャンペーン』が重なって、めでたくこのテザリング生活に突入することになりました。
イーモバイル網を利用したiPhone3GSソフトバンク網を使ったiPhone4とを横に並べて同時に地図アプリでの現在地表示をすると、マイ3GSの方が速いのが嬉しかったりします(地図アプリが起動するまでの3GSのモタモタ感は無視)。


【2.通信料金の面】

自分のように完全テザリングライフを過ごすことによってソフトバンク3G網を使った通信は完全に0バイトに押さえることができます。もちろんその場合にもソフトバンクの“パケットし放題”の下限料金は発生します。各キャリアの通信料金体系が下記になります。

キャリア サービス名 月額税込料金
イーモバイル スマートプランライト ¥580〜4,980 ※1
ソフトバンク パケットし放題 ¥1,029〜4,410
ドコモ パケホダーイダブル ¥390〜10,395 ※2

※1 イーモバイルの料金はテザリングする/しないに関わらず変わりません。
※2 ドコモの料金はiPhoneで使用する為にテザリング利用する前提の料金です(ドコモ端末からのみ利用する場合は上限¥5,980)。

整理すると自分の場合はソフトバンク通信の下限¥1,029とイーモバイルの通信の上限¥4,980、つまり合計月額¥6,029でiPhoneソフトバンク網による通話、Androidケータイとイーモバイル網によるテザリング含む通信ができているワケです。合計しても上述のドコモの通信定額とほぼ同じなので、そう考えると何だか得をしているような気分になります。
また、もし『ソフトバンクの方がイーモバイルより高速だし3G通信もソフトバンク網で行いたい。』なんていう事態になったとしても、逆にイーモバイル側のデータ通信をオフにすれば先の『上限⇔下限』の関係が入れ替わるだけ、つまりソフトバンク上限¥4,410+イーモバイル下限¥580=合計月額¥4,990で維持可能です(その場合HTC Ariaは定額通話ケータイ、Wi-Fi専用Android端末と化します)。
ただし、上記はランニングコストだけの計算です。初期費用や機種自体の費用は一切考慮していないものですので、実際に検討される方はその辺をご留意ください。


【最後に】
端末をJailbreak(若しくはroot奪取)することによって、キャリアが認知しない方法でのテザリングをすることは可能です。具体的に例えるならば、『XperiaをRoot化し、ドコモ網でのテザリング環境を構築』みたいなコトをしている人は意外な程身の回りに居たりします。その裏には『Root化してテザリングを試してみたが怖くて日常的には使用していない』人がさらにゴロゴロ居たりします。自分のコダワリはまさにこの辺で、あくまでもキャリア推奨の範囲内でドコモの半額以下で自由にテザリングが使えるというのが、このイーモバイル+HTC Ariaの大事なポイントです。