Retina対応のiPhone用アプリをiPadで動作させた場合の微妙な解像度


周知の事実ですが、多くのiPhone用アプリはiPad上で動作させることができます。逆はできないので、その点iPadiPhoneより賢いと言えます。
しかしまぁiPhone3GSの画面解像度はHVGA(480×320)、iPadの画面解像度はXGA(1024×768)なワケで、すなわち縦横それぞれ2倍以上の解像度の違いがあります。そこでアップルはiPadに“2倍表示”モードを備えることによって違和感少なくiPhoneiPadのアプリを動作できるようにしているのですが、そのまま2倍だとどうしても画面にギザギザ感が出てきます。
そこでふと思ったのですが『Retinaディスプレイ(960×640)対応のアプリだとギザギザは無くなるのではないか』というコトで試してみたら微妙だった結果を以下に紹介します。


よく考えると自分はiPhone3GSなのでRetinaディスプレイの効果を普段から意識することはありません。愛用カレンダーアプリの“TapCal”(←iTunesリンク)なんかは月表示にするともっと文字が精細だったら良いのにと思うことが少なくないので、とりあえずコレから試してみます。確かRetina対応だったと思います。



起動して2倍表示にしてみました。1/2縮小して貼ると意味がありませんので実サイズのスクリーンショットです。はてなスマートフォン版だと自動的に画面幅に合わせてくれたりするので、わかりにくければPC版で表示させてみてください
全くギザギザのままなのです!駄目でした。じゃあ確実にRetina対応しているアプリで試してみようというコトで、iPhone4用の壁紙アプリを適当にAppStoreから見繕ってインストールしてみることにします。



なんと今度はギザギザ部分と滑らかな表示の部分が混じって表示されています。画像部分はRetinaの解像度で、文字やボタン部分は2倍拡大ギザギザ表示されているようです。アプリ側の対応によって2倍モード表示した場合の挙動も様々なんでしょうか。


一番ありがたいのはユニバーサルアプリ化して頂いてiPhoneiPad両対応してしまうことですが、開発者の方もきっと色々苦労されているのでしょう。2倍表示の際はギザギザでなければラッキーくらいの気持ちでアプリに触れないといけなさそうです。