実験、iPhoneとMacとPCの処理性能対決
最近のスマートフォンでは『CPUが1Ghzデュアルコア、メモリ1GB』なんてのは当たり前で、WindowsXP時代のノートPCなんかと肩を並べるくらいのスペックになっています。
『PCとスマートフォンはそもそも用途が違う』などとこないだ書いたところですが(過去エントリ)、それでも比べたくなるのが人間の好奇心というもので、比較的重たい処理をさせた場合のiPhone、Mac、PCの動作を比較してみたい衝動に駆られました、というかやってみました。
■計測方法
で、そのベンチマーク方法として『2GBのZIPファイルを解凍させる』という動作を各環境で行います。
中身はフォルダ39個、4681枚のJPEG画像です。iPhoneに関してはGoodReaderのzip解凍機能を利用します。
いずれも解凍作業開始前にOSを再起動しておきます。アンチウイルスなど各常駐ソフトは起動したままにします。
■計測結果
各スペックと共に表にします。
OS | iOS5.1 | OSX10.7.3 | OSX10.7.3 | Windows7SP1(32bit) | Windows7SP1(32bit) |
機種 | iPhone4S | MacBookAir 11' | iMac 21' 2010mid | MacBookAir 11' | ThinkPad X220 |
CPU | A5 800Mhz | Core i5 1.6Ghz | Core i3 3.06Ghz | Core i5 1.6Ghz | Core i3 2.1Ghz |
メモリ | 512MB | 4GB | 4GB | 2GB | 2GB |
ストレージ | 32GB SSD | 80GB SSD | 500GB HDD | 48GB SSD | 250GB HDD |
解凍ソフト | GoodReader | OS標準 | OS標準 | OS標準 | OS標準 |
所要時間 | 190秒 | 19秒 | 78秒 | 147秒 | 187秒 |
iPhone4SとThinkPadがわずか3秒の差で肉薄しているのが興味深いです。OSなんかも全然複雑さが異なるので、CPUの動作周波数などの表面上のスペックだけでは計り知れないというコトですな。
それにしてもMacBookAirは桁違いの速さです。今回のテスト方法ではストレージに対するリード/ライトがモノを言うのでもちろんMBA有利なのですが、同じMacBookAirでもOSをWindowsにすると急に遅くなるもの印象的です。
今回使ったのがiPhoneの王道アプリ“GoodReader”です。確かそもそもはPDFリーダーだったとハズですが超絶多機能すぎて『iPhoneでファイラーといえばコレ』みたいになっています。
Good Reader for iPhone
[¥450]
→iTunesリンク←
GoodReader for iPad
[¥450]
→iTunesリンク←