Googleがデスクトップ市場でMicrosoftを上回る時


Chromebook Pixelなんて面白そうなモノが出てきました。Googleの非常に鋭意で先進的な取り組みではないでしょうか。
Androidを筆頭にスマートフォンで高いシェアを持つGoogleが、ジワジワとMicrosoftの牙城であったデスクトップOSを切り崩そうとしている勢いみたいなものを感じます。


Chromebook Pixel自体はネットワーク接続を前提とした“Chrome OS”を搭載したノートブックであり、そこに2,560×1,700の12.85インチでタッチパネル対応の高解像度ディスプレイ、IntelCore i5 1.8GHzというマトモなCPU、4GBのRAMを積んだ、『これまでに無いハイエンドなChromebook』なワケです。
マトモに使えそうなキーボードも搭載しており、一見MacBookAirやUltrabookと競合しそうな製品のような印象を受けます。


しかし、じゃあPCと同じように使えるのかというと、どう考えてもそこまでは至りません。
家庭における、『メールができてインターネットが閲覧できて・・・』という用途で考えると、おそらくChromebookは多くをカバーできるコトでしょう。
しかし『それで十分か?』というと自分的には大きくNGです。


ここで大きくWindowsMacOSに水を開けられるポイントはアプリにおける『インストール前提かクラウド前提か』という違いによるものです。
一例として、
Word、ExcelPowerPoint、といったビジネスアプリ、
PhotoShopIllustratorとった画像(若しくは映像も)編集アプリ、
このあたりは従来型のデスクトップOSが使い勝手や処理速度の上で大きくリードしています。
Photoshopで扱うようなバカでかいファイルをWebアプリにさせるには、インフラ面がまだまだ不十分なのです。
この領域で、パフォーマンスの面もWebアプリがデスクトップアプリを超えるには、まだまだ大きな壁があります。
現時点ではChrome OSに同アプリが移植されるコトの方が逆転する大きな要因になるんじゃないでしょうか。
そんなコトはiOSですらされていないワケで。


しかしまぁアプリというものは遺産であり、時代は大きくクラウドに向かっています。
LTEの先の新の4G時代が到来すれば、また話も変わってくるのかも知れませんな。