これは注意、iCloud×テザリング


昨日のテストにてiPhone3GSよりもiPhone4Sの方がスピードテストの数値上は遅い”という怪現象に出くわしたのですが、CPUが速くなってメモリが倍になって同じ通信環境で遅くなるワケがありません。数値はどうあれ何せ実際に速いのです。アレコレ試し過ぎできっとイーモバイルの帯域制限に引っ掛かったのではないかと睨んでおりますが、よく考えてみるとiPhone4S(実際にはiOS5)になってからそれまでの環境と大きく異なったのが“iCloud”です。バックアップを自動で作成してくれたり、撮った写真を飛ばしてくれたりと、何かと帯域を食う親切な作業を“自動”でしてくれているのです。



まず、iCloudソフトバンクの3G通信接続状態では働きません。画面にあるように『電源とWi-Fi接続時』に効くものなのです。iPhone3GS+iO5で過ごしたのは結局4日間だけだったのですが、その間に『iPhone3GSを会社のPCにUSBケーブルで充電しながら、HTC Ariaテザリングで通信』なんて時間は山ほどありました。使用末期の3GSはバッテリも弱っており、充電のチャンスがあればいつでも繋げているような習慣が身に付いていたもので・・・



もしかすると公共Wi-Fiスポットなんかを利用していると、タイミングによっては気付かない内にiCloudバックアップが始まり、Wi-Fiエリア外に出るとバックアップが中断されるみたいな、そんなコトが実は頻発していくのかも知れません。外部バッテリの使う方は要注意です。アップルのことだから中断されてもうまく制御しているのでしょうが。ただその場合も思わぬバックアップ作業でiPhone4Sのリソース(CPU、メモリ、バッテリ)を消費することになります。



そしてここからが大事なポイントなのですが、自分のようにAndroidケータイで常時テザリングをしてiPhoneWi-Fi接続を供給しているとiPhoneから見ると普通にWi-Fi接続状態なワケで、即ちiCloudが作動してしまうのです(電源も繋いでいると)。バックアップの容量はiOS5アップ直後の3GSの節減した状態でも329MBありました。例えばほんの1GBのiPhoneのバックアップイメージを作成するだけでイーモバイルの帯域制限(366MB/日)を軽く超えてしまうのです。これは自分のようなイーモバイルでのテザリング以外でも、“何らかの帯域制限のあるモバイルルーター的な運用”全てに言えることです。



そういうワケで、当面はiCloudへのバックアップは“手動”でやらざるを得ません。充電の際はテザリングを解除するなんて運用上無理なのです。気になるのでメールやら各アプリのiCloud周りの設定を変更しておきました。あと、Android側に通信量を監視するアプリを入れておきました。
いきなりせっかくのA5プロセッサなんかを節減しまくりみたいでちょっとナニですが、負荷を見ながら徐々に調整していきたいと思います。



1日経ってイーモバイルの帯域制限が解除されたのか、昨日と同じくらいの時間に再度計測してみると5MBオーバーの比べ物にならない数値が出ています。レイレンシも200ms前後で2/3くらいになっていました。


GPSを利用して場所によってiCloudをオン/オフする機能があったら便利なんですが、その内アップデートで対応してくれないでしょうか。若しくは利用するアクセスポイントによってオン/オフみたいなのでも十分です。


あと最後に、今日ドコモから冬春モデルの発表があったのですが手元にiPhone4Sがある為かあまり意識が行きません。とりあえずすごくハイスペックで画面なんか4.5インチとかなってしまってます。そしてLTE対応という大トピックがあります。当ブログはAndroidも応援していますが今はすいません。その内記事として取り上げたいと思います。